膝の痛みを解消する方法にトリガーポイントを刺激する方法があります。
トリガーとは「引き金」という意味で、膝に痛みを出す引き金となっているポイントがあります。
このポイントとは痛みが出ている部分とはまったく別のところにあり、「なぜこんなところが関係あるの?」と疑問に思われる方もおられます。
しかし、臨床で多くの患者さんを見ていると、痛いところを刺激するよりトリガーポイントを刺激する方が圧倒的に膝の痛みが改善されるのです。
この記事では、膝痛にはどのトリガーポイントが関係しているのかと、そのポイントを刺激する方法について詳しくお伝えしていきます。
この記事の目次
膝痛に関係のあるトリガーポイントとは
大阪市住吉区にある膝の痛み治療院【リーフはりきゅう整体院】
院長の笹原健太郎です。
膝に関係のあるトリガーポイントには大きく2つあります。
それぞれご紹介していきますね。
太ももの内側にあるトリガーポイント
太ももの前の筋肉を大腿四頭筋(だいたいしとうきん)といいます。
四とつくのは、4つの筋肉をまとめた総称なためで、内側広筋(ないそくこうきん)、外側広筋(がいそくこうきん)、大腿直筋(だいたいちょくきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)に分かれています。
この中で膝に関係ある筋肉が、内側広筋と大腿直筋です。
まずは内側広筋のトリガーポイントをご紹介していきます。
内側広筋の中に上記のトリガーポイントが2箇所あります。
膝の内側に痛みがある時、このポイントを刺激すると鋭い痛みを感じることが多いです。
トリガーポイントについてお伝えすると
「普段こんなとこに痛みを感じないのに、押したらこんな痛いんですね」と驚かれることが多いです。
膝の内側の痛みは整形外科などに行くと「変形性膝関節症」と診断されたりするのですが、実は痛みの原因が内側広筋のことは多々あります。
内側が痛いからと言って膝の変形や軟骨のすり減りが原因だと決めつけず、このような他の原因が隠れているということもぜひ覚えていてくださいね。
股関節のつけ根にあるトリガーポイント
次は大腿直筋のトリガーポイントです。
先ほどお伝えした内側広筋のトリガーポイントは膝よりにあったのですが、今回お伝えするポイントは上記の図のように股関節のつけ根にあります。
「こんな膝から遠いところが本当に関係あるの?」
と疑問に思われる方が多いのですが、多いに関係あります。
膝の痛みが悪化していて膝が曲がらなくなっている方やお皿周りに痛みを感じる方は、このポイントが硬くなり鋭い痛みを感じやすくなっています。
膝が曲がらない症状に対してこのトリガーポイントを刺激するだけでも曲がりやすくなることが多いので、ぜひこのポイントも覚えておいてくださいね。
トリガーポイントを刺激する方法
内側広筋と大腿直筋のトリガーポイントはお分かりになりましたか?
膝の痛みがある方は刺激すると痛みを感じて驚かれたのではないでしょうか。
では次に膝痛を解消するためのトリガーポイントの刺激する方法についてお伝えしていきます。
ローラーを使ってトリガーポイントを刺激
【出典】http://www.triggerpoint.jp/how-to/by-part/
トリガーポイントをしっかり刺激するのにオススメなのがこちらのローラーです。
うつ伏せの状態で太ももの前面にローラーをトリガーポイントに当て、あとは前後にコロコロするだけ。
上記のローラーを紹介しているサイトがあるので、他の部位の使い方を知りたいかたはそちらをご覧下さい。
ただし、うつ伏せの時間が長く続くと腰痛持ちの方は症状が悪化する可能性があります。
ローラーで刺激していて他のとろが悪化する方は今からお伝えする座りながらできるテニスボールでの刺激法を実践してみてください。
テニスボールを使ってトリガーポイントを刺激
次にご紹介するのがテニスボールを使ったトリガーポイント刺激法です。
まず、トリガーポイントに対してテニスボールでゆっくりと圧をかけていきます。
痛気持ちいと感じたところで、テニスボールを左右に揺らしてください。
上下に揺らすより左右に揺らす方が効果的なので、動かす方向は気をつけてください。
この時ゴリゴリと刺激すると、そこの筋肉を硬めてしまい逆効果になる可能性があります。
痛気持ちいぐらいの刺激が一番効果的なので、刺激しすぎないように注意しましょう。
→膝の痛みを解消するテニスボールの使い方を紹介している記事があるので、詳しく知りたいかたはこちらをご覧ください。
トリガーポイントを刺激するとなぜ膝に効果があるのか?
トリガーポイントってなんか効果があると聞いたことあるけど、ぼんやりと理解している人が多いのではないでしょうか。
トリガーポイントは押さえると硬くて鋭い痛みを感じるのですが、この反応を出しているのは筋肉です。
膝に限らず痛みを引き起こしている原因のほとんどが関節などではなく筋肉です。
姿勢の歪みや過度な負担がかかると、筋肉は過剰に硬くなってきます。
硬くなった筋肉はその部位に痛みを出さず、関連する他の部位に痛みのサインを出します。
これがトリガーポイントの正体です。
つまり、筋肉が原因の痛みは、いくら痛い部位をマッサージしてもトリガーポイントの硬くなった筋肉を緩めなければ効果が出ることはないのです。
まとめ
膝の症状を解消するために、このトリガーポイントの考え方を知っておくことは大事なことです。
というより、トリガーポイントを知らなければ膝の痛みを解消することはできません。
内側広筋に出る2つのトリガーポイントと、大腿直筋に出る1つのトリガーポイントをまず刺激してみる。
鋭い痛みを感じるなら、その部位を今日お伝えしたローラーやテニスボールを使って刺激してあげる。
これを繰り返していると硬くなった筋肉が柔らかくなっていき、関連して痛みを出している部位の痛みを感じなくなってきます。
ただし、膝に腫れや熱感がある場合は炎症を起こしている可能性があるので、このような時はトリガーポイントへの刺激は控えるようにしてください。
また、トリガーポイントを刺激しても膝の症状が改善されない場合、状態が悪化している可能性があります。
繰り返しトリガーポイントを刺激しても痛みが解消されないなら、膝専門で見ている先生の診断を受けるようにしてください。
いくら変形性膝関節症と診断されていてもトリガーポイントに刺激すれば改善されるケースも多いので、まずは実践してみてくださいね!
追伸
大阪にあるリーフはりきゅう整体院に膝の痛みを抱えた方が多く来院されます。
その時にいつも感じることが、膝の痛みが治らない原因を知らない方があまりにも多いということです。
痛みには必ず原因があり、その原因に対して正しい対処ができれば痛みは解消されるのです。
しかし、整形外科や保険適応の整骨院では、膝の痛みが治らない原因に対しての説明までしっかりしてもらえないのが現状です。
私はそういった方々を1人でも多く救ってあげたい。
そういう想いで、LINEにて個別で相談を受け付けております。
また、少しでも正しい情報を伝えるために、健康情報を無料で定期的に配信しています。
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