椎間板ヘルニアと診断される人に共通しておこるのが、お尻から太ももの裏にかけて筋肉が硬くなることです。
これは、今まで柔らかくて前屈が軽くできていた人でも、椎間板ヘルニアになると太ももの裏が硬くなり前屈できない状態になってしまいます。
「なぜ、こんなにも硬くなってしまうのかな。」と疑問に思いますよね。
前屈できなくなるのには原因があるのですが、ちゃんと知らない方が多いのではないでしょうか。
この記事ではその原因と、硬くなった筋肉を柔らかくするオススメのストレッチ法について詳しくお伝えしていきます。
この記事の目次
なぜ、椎間板ヘルニアになると前屈できなくなるのか?
こんにちは。大阪市住吉区にある椎間板ヘルニア治療院【リーフはりきゅう整体院】
院長の笹原健太郎です。
「前屈して床に手が届いていたのに、なんでこんなにも硬くなってしまったんだろう?」
椎間板ヘルニアになるとあまりにも前屈できなくなるので、驚きますよね。
私も20代前半に椎間板ヘルニアになって、太ももの裏がびっくりするぐらい硬くなりました。
なぜ、こんなにも前屈ができなくなってしまうのか。
それは、椎間板ヘルニアによって、坐骨神経(ざこつしんけい)という神経が圧迫されてしまうからです。
上の赤い部分が飛び出した椎間板の組織です。
これが、黄色の神経を圧迫してしまうのが椎間板ヘルニアです。
坐骨神経はこの腰骨の隙間から出て、お尻、太ももの裏を通り、膝裏までつながっています。
椎間板ヘルニアになるとお尻から足にかけて痛みやしびれの原因は、この坐骨神経が圧迫されて出ている神経痛です。
神経は圧迫が続くと、痛みやしびれだけでなく、神経が通っている経路の筋肉を硬くしてしまいます。
坐骨神経はお尻から膝裏まで通っているので、この経路の筋肉は硬くなってしまう。
そのせいで前屈できなくなってしまうのです。
前屈できない人にオススメのストレッチ
前屈できない原因は先ほどもお伝えしたように、お尻から太ももの裏にかけての筋肉が硬くなるからです。
この硬くなった筋肉をストレッチで柔らかくしておかなければ、椎間板ヘルニアの症状が悪化してしまうことがあります。
そうならないために、今からお伝えするストレッチをぜひ実践してみてください!
お尻のストレッチ
- 仰向けに寝て左の股関節を開きます。
- 股関節を開いたまま、左の足首を右の太ももの上に乗せます。
- 右の太ももの裏を両手で持ち、自分の体に引き寄せます。
- 引き寄せると左のお尻が伸ばされます。
- これと同じ要領で、反対のお尻の筋肉もストレッチしましょう。
お尻の筋肉の詳しくストレッチ方法については下の動画を参考にしてください。
太もも裏のストレッチ
- 立った姿勢から両膝を曲げてしゃがみこみます。
- 両手で踵を持って、胸と太ももの前をしっかりとくっつけてください。
- 胸と太ももの前をつけたまま、お尻を上げて膝を伸ばしていきます。
- 太ももの裏が伸びたところで静止してストレッチを行いましょう。
太もも裏の詳しいストレッチ方法については下の動画を参考にしてください。
ストレッチする際に大事な3つのポイント
筋肉の柔軟性を高めるストレッチをする際、以下の3つのポイントを意識して実践してください。
①反動をつけずに、筋肉が伸びていると感じるところで静止する。
②お風呂あがりや、軽く歩いた後などの筋肉が温まった状態で行う。
③息は止めず、自然の呼吸を意識する
①筋肉は急に伸ばされると、伸長反射(しんちょうはんしゃ)という反射が起こり、筋肉が縮むようにできています。
この反射のおかげで筋肉が急に伸ばされても正しい筋肉の長さに戻してくれています。
しかし、ストレッチを行ううえで、この伸長反射をおこしてしまうと筋肉は縮んで伸びなくなってしまいます。
反射が起きないようにジワーと反動をつけずに伸ばしていき、伸びていると感じるところで静止する。
このやり方が一番筋肉の柔軟性を高めてくれます。
②筋肉はお風呂あがりや少し動いた後の方が筋肉は伸びやすくストレッチ効果が出やすいです。
しっかりとストレッチ伸ばしたい方は、筋肉を温めてからストレッチを行うようにしましょう。
③ストレッチをする時に、無意識に息を止めてしまう方がおられます。
息を止めると筋肉は伸びにくくなってしまい、ストレッチ効果は薄れてしまいます。
息を止めずに自然の呼吸で行うよう、意識してストレッチしていきましょう。
【注意】前屈で痛みやしびれが増す場合、ストレッチは控えましょう
椎間板ヘルニアを改善する上でストレッチは大事なのですが、症状が強く出ている時に行うと悪化させてしまう危険性があります。
安静にしていても痛みがある。
少し前屈しただけで、お尻から足にかけて強い痛みやしびれが出る。
腰に腫れや熱感がある。
などの症状が出ている場合、坐骨神経痛がかなり悪化している可能性があります。
このような場合は無理なストレッチは控えていただき、信頼できる先生にまず診てもらうようにしましょう。
ストレッチを継続して行えば、前屈しやすくなり、椎間板ヘルニアも改善される
先ほどお伝えしたような症状がなければ、ストレッチを継続することで椎間板ヘルニアを改善することができます。
太ももの裏やお尻の筋肉を硬いままにしていると、骨盤が歪んでしまい椎間板ヘルニアはますます悪化してしまいます。
あなたは前屈ができないまま、放置していませんか?
椎間板ヘルニアと診断されていない人でも、前屈できないまま放置していると、ヘルニアになる可能性が高まってしまいます。
先ほどお伝えしたストレッチを今日から継続して行うようにしましょう。
ストレッチは1日2日しただけでは体が柔らかくなりませんが、毎日継続すれば必ず成果として現れてきます。
椎間板ヘルニアは悪化させてしまうとかなりひどい症状が出てしまいます。
そうなる前にストレッチを継続する習慣をつけ、自分で椎間板ヘルニアを改善していきましょう。
【追記】前屈できない椎間板ヘルニアを本気で改善したいあなたへ
椎間板ヘルニアは手術しなければ改善されない。
前屈できない椎間板ヘルニアはもう改善されない。
そのように思っていませんか?
実は椎間板ヘルニアは正しい治療を行えば、症状は必ず改善されます。
では、なぜいつまでもヘルニアが治らない人が多いのか?
それは、世間で行われている椎間板ヘルニアの治療は、原因に対して正しい治療を行っていないからです。
椎間板ヘルニアになったのにも必ず原因があります。
その原因とは、骨盤の歪み、筋肉の緊張、悪い姿勢など様々です。
しかし、整形外科や整骨院などで行うのは、その場の痛みをごまかす注射や薬、マッサージなどばかりです。
原因についての詳しい説明もなければ、しっかりとした治療も行わない。
これだけで本当に良くなると思いますか?
リーフはりきゅう整体院では、その場しのぎの対処療法ではなく、椎間板ヘルニアを根本から改善していきます。
根本から改善されれば、腰にかかる負担は軽減され、椎間板ヘルニアの症状も自然と改善されます。
また、負担がかからない姿勢を手に入れることができれば、その後椎間板ヘルニアにならない身体を手に入れることができます。
そんな理想の身体になりたくありませんか?
根本から椎間板ヘルニアを本気で改善したい方は、ぜひ当院にお越しください。