このブログでは「悪天気と関節痛は関係あるのか」について話をしていきます。
私は今まで数多くの患者様を診てきましたが、関節リウマチの方や腰痛、股関節を人工関節などで手術された方の中に、かなりの割合で雨が近づく前や雨の最中に関節や術後創部に痛みを強く訴える方がたくさんいました。
その経験以来、膝の痛みと低気圧の影響は大なり小なりあるのだと思っています。
ただし、これには個人差があり、天気との関連性を自覚しない方もおられます。
私自身もヘルニアで苦しんでいた時は、天候よりも重い鞄を長時間持った時や、朝目覚めた時にしっかり運動を実施しない時の方が、腰痛への影響は実感していました。
なぜ?膝の痛み天気に影響されるのか?
こんにちは!大阪市住吉区にある膝の痛み治療院【リーフはりきゅう整体院】
院長の笹原健太郎です。
「痛みが天気に影響される」という原理は低気圧が交感神経という神経に影響し、交感神経由来の痛みが起こるためとするものです。
これはラット(ねずみ)を使った実験の結果で明らかになっています。
気圧の低下が交感神経の興奮を誘発し、アドレナリンが大量に分泌されます。
アドレナリンとは交感神経の働きが高まると、腎臓の上にある副腎皮質から分泌されるホルモンの一種です。
このアドレナリンによって血管が収縮すると、体内では組織の貧血、酸欠状態となって痛みを増強すると考えられています。
しかし、自然界の複雑な状況の変化と個人差のある反応とを結び付けていいかは、まだ十分に検証はされていません。
私自身、最近思うのは腰痛に対してしっかりケアすることが一番重要であると思っています。
天気で痛みが出てた患者さんでも、腰痛を根本から改善すると、悪天気でも痛みを感じなくなります。
なので、「悪天候だから膝の痛みがでるのは仕方ない」と考えるのではなく、「悪い天気で痛いからしっかり体のケアをしないといけない」という考えをもつようにしてください!