膝が痛くて大阪の整形外科に行ってレントゲンをとると、
「膝関節の中にある半月板を損傷していますね。これが膝の痛みの原因です。」
ブログをご覧の方は、このような診断を受けた方が多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 1.半月板損傷とは?
- 2.半月板損傷によリ起こる症状
- 3.正しい治療法
- 4.まとめ
このような流れで詳しくお伝えしていきます。
この記事の目次
①半月板損傷とは?
大阪市住吉区にある膝の痛み治療院【リーフはりきゅう整体院】院長のささはらです。1−1)半月板について
まず、半月板とはどのようなものなのか、最初に説明していきます。
半月板とは、上の図にある骨と骨の間にある三日月型の軟骨です。
関節の内側と外側にあり、厚さは3〜4ミリ程で、膝関節を安定させる役割と、関節にかかる衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。
半月板のような軟骨組織はレントゲンでは写らないので、病院でMRIを撮った結果、半月板損傷と診断されるケースが多いです。
1−2)なぜ、半月板を痛めてしまうのか
半月板損傷を起こす原因として多いのが、スポーツなどでの急な衝撃で膝のひねりが加わることで痛めてしまうケースが多いです。
半月板は関節の動きとともに、微妙に前後に動いています。
この前後の動きは、外側の半月板のほうがしっかり動いて、内側の方が動きが少ない構造になっています。
その為、衝撃と膝への捻りが加わった時に、内側の半月板の方が負担がかかりやすく損傷してているケースが多いです。
②半月板損傷により起こる症状
半月板損傷になると、以下の症状がよく起こります。
2−1)ロッキング
ロッキングとは、膝が急に曲げることも伸ばすこともできなくなる症状です。
急に動かなくなるので、初めてなった方はびっくりしてパニックになったりします。
ロッキングは損傷した半月板が関節内に入り込むことで起こります。
2−2)膝くずれ
歩いていると急に「ガクッ」と力が抜けて膝が崩れるような症状が起こります。
2−3)ひっかかり
膝の曲げ伸ばしをすると、何かが挟まって引っかかっているような症状が起こります。
以上が半月板損傷で起こる3大症状で、この3つが膝に起こっている場合は半月板損傷を疑いましょう。
他に、膝の痛みや腫れなどの症状なども起こることが多いです。
③正しい治療法
整形外科などでは、半月板損傷が痛みの原因であると考え、損傷部位をどうにかしようとします。
特に先ほど説明したロッキングなどが起こると、損傷した半月板を手術して取り除く必要がでてきます。
関節が動かなくなると日常生活に影響してしまうので。
しかし、損傷した部位を取り除いて関節の動きは改善されても、痛みは改善されない方がおられます。
このことから、
「半月板損傷が原因で膝の痛みが起こるわけではない」
可能性が考えられるのです。
そもそも、半月板が損傷することで痛みがでると思われている方が多いのですが、半月板はツメや髪の毛などの軟骨組織と同じなので、そのものが痛みを感じることはありません。
実際に高齢者のほとんどの半月板は割れていると言われているのですが、痛みが出る人もいれば出ない人もいます。
では、なぜ膝の痛みが起こってしまうのか?
その理由を考えていく上で大事なのが、半月板に圧力を加えてしまう原因を考えていくことです。
私が臨床で診ていて一番多いのが、膝関節の動きに関係する筋肉や腱などが硬くなってしまうパターンです。
硬くなってしまうことで、関節のスムーズな動きが制限されてしまい半月板に負担をかけてしまう。
つまり、膝の痛みの原因は損傷した半月板ではなく、柔軟性が低下した「筋肉」の可能性が高いのです。
膝の痛みを改善したいなら、半月板をどうにかするのではなく、
膝関節周りの筋肉を柔軟にすることが重要になってくるのです。
まとめ
半月板損傷について詳しくお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
ロッキングや膝くずれ、ひっかかりなどの症状がある場合は、整形外科にまず診てもらう必要があります。
しかし、これらの症状がなく膝に痛みがある場合、損傷したから痛いということはありません。
半月板に負担をかけて痛みを引き起こしているのは
筋肉なのか?
靭帯なのか?
姿勢なのか?
どれが原因かを見極めて治療をしていく。
このことが重要になってきます。
もし、半月板損傷で強い痛みを引き起こしている原因について詳しく知りたい。
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