強い痛みやしびれで整形外科に行くと「椎間板ヘルニア」と診断された。
ブロック注射やリハビリ、痛み止めの薬を飲んで湿布も貼った。
しかし、いつまでも痛みが改善されない。
こうなると、「いつになれば椎間板ヘルニアは改善されるのかな?」と不安になりますよね。
そんな不安を抱えた方のために、この記事では椎間板ヘルニアが改善されるのにはどれくらいの期間がかかるのか?
早く改善するためにどのように対処するべきなのか?
このことについて詳しくお伝えしていきます。
この記事の目次
椎間板ヘルニアが改善するまでの期間
こんにちは。大阪市住吉区にある椎間板ヘルニア治療院【リーフはりきゅう整体院】
院長の笹原健太郎です。
椎間板ヘルニアの痛みやしびれは手術しないと改善されない。
そのように思っている方が多いのですが、そんなことはありません。
例え椎間板が飛び出した状態であっても、手術が必要なヘルニアはほんの一握りで、8割から9割の人が正しい治療を行えば痛みは改善されます。
では、正しい治療を行った際にどのように改善していくのか、典型的な回復パターンを今からお伝えします。
ただし、臨床で多くの患者さんをみていて一番多い回復パターンなだけで、全ての人に当てはまるわけではありません。
そのことを前提にしてご覧いただければと思います。
1番多いヘルニア改善のパターン
椎間板ヘルニアはまずぎっくり腰のような辛い痛みとしびれに襲われます。
ひどいとお尻から足にかけて刺すような痛みで歩くのも困難な状態になります。
今までに経験したことのない激痛に襲われるので、「これはもう手術しないとダメなのかな。」と不安になる方もおられると思います。
しかし、ここで不安になる気持ちはわかりますが、激痛が続くというケースは稀なので、落ちついて対処するようにしてください。
正しい対処を行なっていけば、1週間もすれば辛い痛みは落ち着いていきます。
そこから1ヶ月もすれば痛みは半減され、2〜3ヶ月もすれば痛みはほぼ改善されていきます。
ここでしびれが残るケースがあるのですが、痛みが改善されてきていれば大丈夫です。
飛び出した椎間板も3ヶ月経過すれば、自然と吸収されていくので、無理に手術で取り除く必要はありません。
椎間板ヘルニアは未だに不治の病だと思われているのですが、そんなことはまったくなく「改善される症状」だと思っていただいて大丈夫です。
期間としては、強い痛みは1週間、痛みが半減され動作などでも痛みがでなくなってくるのが1ヶ月、痛みなく日常生活を送れるようになるのが2〜3ヶ月程度だと思っておいてください。
いつまでも痛みやしびれが治らない3つの理由
順調にいくと先ほどお伝えした期間で辛い痛みは改善されていきます。
しかし、いくら対処しても痛みやしびれが改善されないケースもあります。
それはなぜなのか?
もし、3ヶ月も4ヶ月も経って改善されないのなら、以下の3つの原因を疑ってみてください。
椎間板に負担をかける姿勢が変わっていない
椎間板ヘルニアは治療したら良くなると思っている方が多いですが、そんな甘いものではありません。
椎間板ヘルニアになる人もいれば、ならない人もいますよね。
この差って何だと思いますか?
これは、椎間板に負担をかける量が多いか少ないかです。
上の赤い部分が椎間板です。
椎間板ヘルニアを改善する上で大事なのが、ここにかかる負担の量をいかに減らせるかです。
では、この椎間板に一番負担をかけるのはいつだと思いますか?
1番負担をかけているのが実は座っている時で、次に負担をかけているのが立っている時です。
座っている時は椎間板に140kgの負担がかかると言われています。
立つ時は100kgの負担がかかっています。
仰向けで寝ている時が20kgなのでかなりの負担ですよね。
ただ、これは普通の姿勢の時で、ここから前かがみの悪い姿勢になると、座っている時で185kg、立っている時で150kgとさらに負担がかかるのです。
この負担のかかる姿勢の中で、いかに正しい姿勢で負担を最小限に抑えるのか。
そこを変えないことには、いくら対処してもすぐに椎間板に負担をかけて痛みが出てきてしまうのです。
坐骨神経が長い期間圧迫されていた
「椎間板ヘルニア=痛み」と思っている方が多いのですが、それは間違いです。
痛みを感じている原因のほとんどが、筋肉か神経です。
特に椎間板ヘルニアで多いのが、腰からお尻、太ももの裏、膝裏にかけて走る坐骨神経(ざこつしんけい)という神経が影響を受けているケースが多いです。
神経は影響を受ける期間が長ければ長いほど、回復するのに時間がかかります。
もし、対処をしてもお尻から足にかけての痛みやしびれが改善されない場合、坐骨神経痛が悪化している可能性があると思っておいてください。
手術が必要な椎間板ヘルニアである
どれだけ酷い激痛でも、3ヶ月もすれば症状は改善していきます。
しかし、中には3ヶ月経っても酷い痛みが改善されないケースがあります。
そのような時は対処が間違っているか、手術が必要な椎間板ヘルニアの可能性があります。
もし、激痛が治らない上に
①足首に力が入らない麻痺の症状が出ている。
②排尿排便(オシッコや便が自力で出ない)
このような場合、馬尾(ばび)神経という神経を圧迫している可能性があります。
こうなると早急に手術が必要な場合があるので、近くの整形外科や病院に相談に行きましょう。
椎間板ヘルニアの痛みを最短で改善する3つの方法
痛みやしびれが改善されるのにどれぐらいの期間がかかるのか。
改善されない場合、どのような理由が考えられるのか。
これらについてはご理解いただけましたか?
では、最後に椎間板ヘルニアによる痛みやしびれが出る期間を少しでも早くする方法を3つご紹介させてもらいます。
ヘルニアを悪化させた悪循環を断つ
椎間板ヘルニアはいきなり悪化したと思われがちですが、そんなことはありません。
悪循環が巡ってドンドン悪化してしまっています。
早く改善させる上で大事なのが、この悪循環を止めて逆行していくことです。
詳細はこちらの動画をご覧ください。
- 痛みを感じる→痛くないようにかばう→かばうことによって筋肉が硬くなる→そのせいで余計に痛みが悪化する
臨床で数多くのヘルニア患者さんを見ていて思うのが、このパターンで痛みが悪化している方が本当に多いです。
痛みの期間を少しでも短くしたいなら、この逆のことをドンドンしていくことです。
- 筋肉の緊張を緩める対処をする→かばわないように意識して動作していく→痛みが軽減する→痛みを気にせず普通に使えるようになる
人間は本能的に痛みをかばう生き物なのですが、そのせいで治りが遅くなっているケースが多々あります。
痛みやしびれを早く改善したいなら、この流れを逆行する必要があるとぜひ覚えておいてください。
椎間板に負担のかかる姿勢を変える
先ほどお伝えしたように、いくらヘルニアの治療をしても、椎間板にかかる負担が変わらなければ痛みやしびれはなかなか改善されません。
今後、痛みやしびれの出ないようにしたいなら、負担のかかる姿勢を変えなければ根本的な解決にはなりません。
立つ姿勢、座る姿勢などいろいろありますが、特に変えるべきなのが一番負担のかかる座る姿勢です。
椎間板に負担のかけない座り方を下の動画で詳しくお伝えしています。
根本的に椎間板ヘルニアを改善したい方はぜひご覧になっていただき、座り方を変えてしまいましょう。
椎間板ヘルニア専門の先生に診てもらう
最後の方法が一番最短で改善する方法です。
痛みを悪化させている筋肉の緊張を緩和する。
かばう動作を変える。
座り方を変える。
これらは自分でやるのは正直難しいです。
もちろん、今回お伝えした内容を正しく行えば、痛みやしびれは改善されます。
しかし、間違って行うと逆に悪化してしまう危険性があります。
椎間板ヘルニアの辛い症状から1日でも早く解放されたいのなら、ヘルニア専門で診ている先生を頼って正しい治療と指導を受けるようにしましょう。
まとめ
椎間板ヘルニアの痛みが改善されていく期間についてと、どのような対処をすれば早く改善されるのかについてお伝えしていきましたがいかがでしたか?
椎間板ヘルニアと診断されて激痛があると不安になりますが、正しい対処をしていけば必ず痛みは軽減していきます。
今回お伝えしたことを参考にしながら、椎間板ヘルニアの痛みやしびれを1日でも早く改善していただければと思います。
ただし、手術が必要なヘルニアや自分では対処しきれない状態の場合もあります。
あまりにひどい場合は自己判断せず、近くの整形外科や病院、ヘルニア専門で見ている治療院の先生に相談してくださいね。
【追伸】椎間板ヘルニアで悩みを抱えているあなたへ
大阪にあるリーフはりきゅう整体院には椎間板ヘルニアを抱えた方が多く来院されます。
その時にいつも感じることが、椎間板ヘルニアが治らない原因を知らない方があまりにも多いということです。
痛みには必ず原因があり、その原因に対して正しい対処ができれば痛みは解消されるのです。
しかし、整形外科や保険適応の整骨院では、椎間板ヘルニアが治らない原因に対しての説明までしっかりしてもらえないのが現状です。
私はそういった方々を1人でも多く救ってあげたい。
そういう想いで、LINEにて個別で相談を受け付けております。
また、少しでも正しい情報を伝えるために、健康情報を無料で定期的に配信しています。
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