椎間板ヘルニアによる痛みや痺れ、本当に辛いですよね。
手術で楽になるものならして欲しいという方もおられるでしょうが、手術適応の方はほんの一握りですし、手術したからといって必ずしも良くなるわけではありません。
また、手術にはリスクが伴います。
ヘルニアで飛び出した椎間板をどうにかしようとするのではなく、椎間板に負担をかけずにいかに痛みを抑えていくかについて考えていく必要があるのです。
特に今回注目して欲しいのが、ヘルニアの症状がでている時の寝方です。この記事では椎間板ヘルニアで痛い方がとるべき寝方について3つのポイントがあるので、詳しくお伝えします。
辛いヘルニアでお困りの方はぜひご覧下さい。
この記事の目次
椎間板ヘルニアにはどの寝方がいいの?
大阪市住吉区にあるリーフはりきゅう整体院
院長の笹原健太郎です。
ヘルニアによる炎症が強い時は立つこと座ることも負担になり、同じ姿勢を維持することが困難になります。
そのような状態で無理に立ったり座ったりしてしまうと逆に症状が悪化してしまい治りが遅くなってしまいます。
炎症を早く抑える上で重要なのが、痛みの出にくい寝方でいかに安静にできるかです。
痛みのでない寝方で安静にすることで、自然治癒力(人間本来が持っている自分で治そうとする力)が高まり身体がヘルニアを早く治そうとしてくれます。
椎間板に負担をかける姿勢とは?
寝方に入る前にまず最初に知って欲しいのが、椎間板に負担のかかる姿勢についてです。
なぜ最初にこの話をするのかというと、立つ姿勢、座る姿勢、寝る姿勢で椎間板にかかる負担が全然違います。
この負担がどれだけ違うのかを理解することで、寝ることがどれだけ椎間板に負担をかけないかを理解してもらえるからです。
また、仰向けと横向けの寝方の違いでも負担のかかり方は全然違います。
ヘルニアでお困りの方はまず最初に姿勢別の負担のかかり方をぜひ覚えておいてください。
では、姿勢別の椎間板にかかる負担は以下のようになっています。
- 1.あおむけの寝方 25
- 2.横向きの寝方 75
- 3.まっすぐ立つ 100
- 4.立ちながらお辞儀 150
- 5.中腰で重いものを持つ 220
- 6.座る 140
- 7.座りながら前かがみ 185
- 8.座りながら前かがみで重い荷物を持つ 275
いかがですか?
この図は立つ姿勢を100とした時の椎間板への負担のかかり方を表しています。
姿勢別でここまで違うということをご理解いただけたでしょうか。
寝てる時、立っている時、座っている時でここまで負担のかかり方が違うのです。
炎症がひどい時に無理に立ったり座ったりして負担をかけていてはなかなか治らないのも、この図をみたらうなずけますよね。
また、仰向けと横向けの寝方によっても負担のかかり方が全然違います。
ヘルニアの症状が辛いときはまず楽な寝方で安静にして負担をかけないこと。
それが椎間板ヘルニアを治す上でまず一番にとって欲しい対処法です。
ヘルニアによる激痛を抑えるための寝方とは?
では、ここからは椎間板ヘルニアによる激痛を抑える上で大事な寝方についてお伝えします。
先ほどの図でみると負担のかからない仰向けが正解のように思いますよね。
しかし、痛みがひどいときは負担のかからない仰向けの寝方がいいというわけではありません。
一番大事なポイントは、痛みが少しでも落ち着く寝方で安静にすることです。
ただ、そう言われてもどのようにすれば安静な寝方ができるのかわからないですよね。
当院ではヘルニアによる激痛で来院された方に3つのポイントをいつもお伝えしています。
今からそのポイントについて詳しくお伝えさせてもらいます。
ポイント① 布団やマットレスをいろいろ変えてみる
ヘルニアの人に限らず腰痛などでお困りの方は布団やマットレスをいろいろ変える方が多いですよね。
ヘルニアに負担をかけない為には布団やマットレス選びは非常に重要になってきます。
特に沈み込むマットレスなどは椎間板には負担がかかりやすいので、もし柔らかいマットレスでヘルニアの症状が強くでている方は変えてみることをおススメしています。
とはいえ、ヘルニアや腰痛にいいと言われる寝具は高額のものが多いですよね。
「椎間板ヘルニアになってから仕事を休んでいるので給料が少なく、こんな高い寝具買えません。。」という方もおられると思います。
高い寝具を買わずに今ある寝具で対処したいのであれば、沈み込むマットレスの下に少し硬めの敷き布団を敷いてみてください。
そうすれば、沈み込みが軽減し負担を減らすことができます。
ただ、全員がこの対処法で負担が減るのかどうかはやってみないとわからないので、沈み込むマットレスの方は一度試してみてください。
試してみて激痛が軽減してきたら負担が減ってきている証拠です。
ヘルニアでお困りの方は負担のかからない寝方を探す前に、まずマットレスなどの寝具を見直してみてください。
間違った寝具での睡眠はあなたが思っている以上に負担をかけていますよ。
ポイント② 枕を変えてみる
寝具でもう一つ忘れてはいけないのが枕です。
枕が腰のヘルニアに関係あるのかと疑問に思うかもしれませんが、実はおおいに関係しています。
枕は身体全体の寝る姿勢を決定する重要なポイントになってきます。
人それぞれ好みの枕があるとは思いますが、寝ていても痛みがある、もしくは朝起きた時に痛みがある方はマットレスか枕があっていない可能性があります。
枕も身体にいいとされるものは高価なことが多いので、高くてなかなか手が届かないという方が多いのではないでしょうか。
ただ、枕は高価な方が身体の負担が減るのかと言われるとそうではありません。
逆に当院では安くで買える2つの枕を推奨しています。
【そばがらの枕】
一つ目は日本古来からある「そばがらの枕」です。
昔はよく使われていましたが、近年はそばがらの枕で寝る方は少ないと思います。
ただ、そばがら枕は以下のようなメリットがあります。
寝方により自由に形が変わる
適度な硬さ
そばがらの量で高さを調整できる
安価で買える
大事なポイントは自分の首にあった高さに調節できるという点です。
また、適度な硬さがありマットレス同様、頭が沈みこまないので負担がかかりくくなります。
値段も安くで買えるので、ヘルニアでお困りの方は一度試してみてください。
- バスタオル枕
2つ目におススメするのが、バスタオルで作った自家製枕です。
これは家にあるバスタオルでできるので本当に安くで作ることができます。
簡単な作り方は以下の通りです。
- 1.大きめのバスタオルをZ状に折る
- 2.その上に頭を乗せて左右に頭を振ってみる
- 3.左右への寝返りで違和感があれば小さいタオルを重ねて少し高くしてみる
- 4.これを繰り返し、違和感のない高さを見つける
- 5.最初の大きめのバスタオルでも高く感じる場合は、タオルを切って低く調節する
他にも肩まで幅がある方がいいので、横幅の広い大きめのバスタオルを使い自分の首にあったオリジナルの枕を作りましょう。
大事なポイントは寝返りのしやすい高さを見つけることです。
そばがらの枕にも共通するのですが、身体に負担のかかりにくい枕というのは「寝返りがスムーズにできる高さ」の枕です。
ヘルニアに負担のかかりにくい寝方を探す前に、自分にあった枕をみつけてみましょう。
ポイント③ 痛みのでにくい寝方をみつける
寝具でヘルニアに負担のかかりにくい状態ができたら、最後に痛みのでない寝方をみつけてみましょう。
先ほどもお伝えしましたが、ヘルニアによる強い痛みが出ている場合、痛みが落ち着く姿勢は人によって違います。
うつぶせ寝はヘルニアの症状が落ち着いてからリハビリとして行っていくほうがいいですが、痛みが強いときは負担になるのであまりおこなわないでください(中にはうつぶせ寝が楽な方もおられるので、どの姿勢も辛くてうつ伏せが一番楽なら場合はうつ伏せの寝方で安静にしてください)
【仰向け】
椎間板に負担のかからない寝方が上向きなので、まず最初に試してみてください。
ただ、膝を伸ばした状態では腰に負担がかかるので、膝の下にクッションを入れて軽く膝を曲げるようにしましょう。
膝の曲がりによって痛みの出方が違ってくるので、膝下にいれるクッションを調節しながら痛みの出にくいポジションをみつけましょう。
【横向け】
仰向けの寝方で痛みが落ち着かない場合は、横向けの寝方を試してみましょう。
寝方としては、痛い側を上にして膝を曲げ、軽く腰を丸めます。
次にクッションを膝の間に挟み、もうひとつのクッションや抱き枕を横におき腕を支えます。
腰や膝の曲げる角度、膝の間のクッションの大きさなどを調整し、痛みの出にくい横向きでの寝方を見つけましょう。
睡眠中は同じ寝方だと負担がかかり痛みが増してくる可能性があります。
痛みが増してきたら寝方をクッションなどで微調整し、睡眠中の負担を減らせるように寝方を工夫しましょう。
負担のない寝方で炎症が落ち着いたら
3つのポイントを意識して取り組めば負担が軽減し、ひどい炎症が起きていても徐々に落ち着いてきます。
ただ、間違えてほしくないのが、激痛までなるぐらいのヘルニアが起きているというのは症状が重症化している可能性があるということです。
まずは負担のかからない寝方で安静にし、症状が落ちついてきたら次はヘルニアを治すための行動を起こしましょう。
ただ、激痛まででるような重症化したヘルニアは自己判断で行動しない方がいいです。
また、安静にして落ち着いてもまた負担がかかれば激痛になる可能性があります。
安静にして痛みが落ち着いてきたら、ヘルニアを専門にみている先生に相談し、正しい治療をうけてしっかりと治していきましょう。
辛いヘルニアはひとりで悩まず整体院へ
足に力が入らない、安静にしていても痛みや痺れが増してくる、尿や便が我慢できないなどのひどい症状がでてきたら手術適応の可能性があります。
そのような場合は整形外科や病院を受診して医師の診断を受けましょう。
ただ、そのような方はほんの一握りで、ほとんどの椎間板ヘルニアは正しい治療を行えば必ず改善します。
保険のきいた整骨院などではなかなか改善されないので、できればヘルニアの施術実績が多い整体院を受診しましょう。
椎間板ヘルニアは痛いところのマッサージで治るほど甘くないです。
激痛の方は痛みの出にくい寝方で安静にしながら、ヘルニアを専門に診ている整体院を探しましょう。
正しい治療を受けなければひどいヘルニアの症状からはなかなか改善されないですよ。
追伸
リーフはりきゅう整体院では、毎月多くのヘルニア患者さんが来院されます。
その一方で大阪にはまだまだ多くのヘルニア患者さんがおられます。
手術を勧められている
手術したが改善されない
日常生活に影響して辛い
このまま一生のしびれが残るのかな
歩くのが辛い
このような悩みを抱えながら日々過ごしておられる方がたくさんおられます。
私は本気で皆さんにこのような悩み解決してもらいたいと思っています。
「大阪のヘルニア患者さんを救ってあげたい!」
もしもあなたが今抱えている悩みを本気で解決したいならば、リーフはりきゅう整体院にお越しください。
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